MesoActhys


MesoActhys適応症例

医療法人河合敬一皮膚科皮膚科医院

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多汗症への応用

医療法人河合敬一皮膚科医院  理事長 河合敬一先生

多汗症へのメソアクティス


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多汗症にたいするボツリヌス毒素局注が行われているが、注射部位の疼痛、出血、発熱、頭痛、インフルエンザ様症状など副作用を生じることがある。

そこで、EP法によるボツリスヌ毒素導入を、腋窩多汗症に試してみた。
ボトックス50単位づつ両側の腋窩に1ヶ月間隔で二回導入を行ったところ、初回より、ヨードデンプン反応から汗量の減少を自覚できた。

局注法に比較して効果が弱いと思われるが、疼痛を含め副作用はなかった

ケロイドへの応用

医療法人河合敬一皮膚科医院  理事長 河合敬一先生

ケロイドへのメソアクティス


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ケロイドにたいし、ステロイド局注・外用、トラニラスト内服、切除手術、電子線照射などが行われている。

ステロイド外用は効果が弱く、局注は疼痛が強い。
そこでステロイドおよびトラニラストを胸部のケロイドにたいしEP法で導入を行った。

導入1回で、ケロイド部の疼痛は消失し5回の導入でケロイドサイズは23×14mmから19×9mmへと縮小した。

現在も導入療法を続行中である。

帯状疱疹関連痛への応用

医療法人河合敬一皮膚科医院  理事長 河合敬一先生

帯状疱疹関連痛へのメソアクティス


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帯状疱疹治療は、有効な抗ウイルス剤が開発され早期治療により大多数例はひどい神経痛を残すことはなく治療できるようになったが、高齢者ではときにひどい疼痛が残ることがある。

64歳左三叉神経領域の帯状疱疹例にたいしfamciclovir(1500mg)を7日間内服を行ったが、左眼が空けられないぐらいの疼痛が残存した。

そこで、diclofenac sodiumとlidocaineをEP法で導入を行った。

導入直後より疼痛は劇的に軽快したが導入終了数時間で疼痛は繰り返した。
しかしながら少しずつ疼痛は軽快し導入12回終了時には、疼痛はほぼ消失した。

難治性アトピー性皮膚炎への応用①

医療法人河合敬一皮膚科医院  理事長 河合敬一先生

アトピー性皮膚炎へのメソアクティス


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アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを有する湿疹病変が、ステロイド外用などの加療を行っても再発を繰り返す皮膚疾患である。

臨床の場において、従来のステロイド外用などによる薬剤療法を行い、悪化要因を探りコントロールを試みるが、悪化要因が、アレルギー、刺激、ストレス等多岐に渡ることや、ステロイド外用剤にたいする副作用を心配する患者が多いことなどにより、治療に難渋することが珍しくない

難治性アトピー性皮膚炎への応用②

医療法人河合敬一皮膚科医院  理事長 河合敬一先生

アトピー性皮膚炎へのメソアクティス


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当院において、これまで、スキンケア、タクロリムス外用、心理療法、ダニ対策、食物療法などさまざまな対策を講じることで左図のような病気のコントロールを試みてきたが、うまくいかない症例が少なからずあり、さらなる対策を模索する必要がある。

難治性アトピー性皮膚炎への応用③

医療法人河合敬一皮膚科医院  理事長 河合敬一先生

アトピー性皮膚炎へのメソアクティス


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ADでは、皮膚バリアー機能が低下しており、さまざまな外来アレルゲン・刺激物質から病変が悪化することが知られている。

また、このような病変部では、表皮内に神経細胞が侵入し、皮膚はさらに過敏度を増していると考えられる。

このため、表皮バリアー機能を回復させることが、病変の制御に有効と考えられる。
そこで、EP法により表皮バリアー機能回復に有効なビタミンCおよび、保湿成分であるヒアルロン酸をAD症例に導入を試みてみた。

ステロイドやタクロリムスなどを用いた治療を行っても、増悪を繰り返す難治AD例17例の顔面病変にたいし、インフォームドコンセントを行い同意を得た後、ビタミンC誘導体であるAPPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)、ヒアルロン酸を湿疹病変の寛解期にEP法にて導入を行った。

導入間隔は2~4週間に一度行い経過観察とともに2回以上行った後にアンケート調査を行った。導入療法を行った13例全例から何らかの効果があったという結果を得たが、その内訳は、肌がしっとり「なめらかになった」という保湿効果が10例、かゆみが軽減したものが7例、赤みが改善したものは4例であった。

また8例(47%)の症例では、皮膚炎のコントロールに必要なステロイド外用やタクロリムス外用の必要量を減少できた。

しかしながら、3例において、導入療法1~2日後に刺激症状と思われる皮膚炎の悪化がみられたが、1~2日のステロイド外用で軽快し、軽快後は導入療法前よりADの調子がよく、さらに導入療法を継続することで刺激症状も生じなくなりADのコントロールに有効であった。

現段階では、症例数も限られており経過観察期間も短いため、結論はできないが、AD難治例のスキンケアとして有効性を期待できるものと思われる。

その他皮膚疾患への応用

医療法人河合敬一皮膚科医院  理事長 河合敬一先生

皮膚疾患へのメソアクティス


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老人性色素班、肝斑、炎症後色素沈着などのさまざまな色素病変、色素沈着型接触皮膚炎、赤ら顔など、さまざまな皮膚疾患にたいしてもEP法を試みている。

これらの結果についても供覧する予定である。

【まとめ】
難治性アトピー性皮膚炎(AD)症例や帯状疱疹関連痛、ケロイド、多汗症、赤ら顔、種々の色素異常症例などにEP法の応用を検討した。

EP法は、痛みを伴うことなく有効成分を皮膚に導入可能であり、種々の皮膚科治療に応用できるものと考える。



MesoActhys適応症例

城西大学 薬学部

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物質の皮膚透過を促進するMesoActhysの特徴と有用性評価①

城西大学教授 薬学部長 杉林 堅次先生

【背景】
エレクトロポレーションは、従来より、細胞への遺伝子導入法として用いられてきたが、近年、薬物の皮膚呼吸えお促進する物理的方法として注目されている。

径皮速達システムとしてのエレクトロポレーションは、比較的高電圧(50V以上)を超短時間(数ミリ秒)適応することによって、細胞膜に隙間を形成させ、薬物の径皮吸収性を上げる。

一方、同じように電気的な力を利用して径皮吸収促進効果を発揮するイオントフォレシスは低電圧(10V以下)を比較的長時間(数分~数時間)、適用することによって電位勾配を与え、電極と荷電したイオン性薬物との電気的反発力による透過促進効果が期待される。

今まで、これらエレクトロポレーションやイオントフォレシスは医薬品の全身吸収を目的に研究が行われてきたが、近年になって、化粧品の径皮吸収への応用も考えられてきている。

その代表例としてイタリアで誕生した「MesoActhys」(有効成分を無痛で、大量導入できるメディカル・コスメティック・ディバス)がある。

顔の皮膚をスティック電極でなぞるようにエレクトロポレーションを適用し、脂溶性成分(ヒアルロン酸)、ビタミンC、さらにはコラーゲンといった物質をイオントフォレシスにより皮膚中へと導入する。
いつまでも若くきれいでありたいという女性をターゲットとした機械である。

エレクトロポレーションは皮膚に可逆的な小孔を生じさせるという点で、注射とは異なる非侵襲的な皮膚への物質導入法であるが、電気条件(電圧・パルス型・パルス幅など)の影響についての詳細な解析はなされていない。

そこで今回我々は、ヘアレスラットを用いた薬物透過実験と角層細胞間脂質様組成を有するリポソームを用いて、さまざまな電気条件に対する物質の透過について検討する。

物質の皮膚透過を促進するMesoActhysの特徴と有用性評価②

城西大学教授 薬学部長 杉林 堅次先生

【方法】
リポソームを用いた蛍光物質放出実験:
 蛍光物質を内封した角層細胞間脂質リポソームを調製(セラミドIV・VI、コレステロール、パルミチン酸、リグセリン酸及びオクタコサン酸を組成とし、薄膜法より調製)し、電気負荷後のリポソームからの蛍光物質漏出量から、蛍光物質の電圧負荷時の膜透過性を評価する。

電気負荷はMesoActhys(MicrolaboInternationalItaly)およびElectrosquareporator(820、BTX、U.S.A)を用いて行う。
各々の機器の出力波形はオシロスコープ(DL-716、横河電機)を用いて測定する。

IN vitro皮膚透過試験: 
ヘアレスラットの腹部皮膚を摘出し、フランツ型拡散セルに挟んで実験を行う。モデル透過物質としてまず高分子蛍光物質であるFITC-dextran(4kDa;FD-4)を用いる。

エレクトロポレーション適用方法:リポソームを用いた放出実験では、遺伝子導入などに用いるエレクトロポレーション用キュベット(電極間距離0.4cm)を用いて電気負荷を行う。

皮膚透過試験では、電極の材料として板状の銀を、幅5.0mm、長さ5.0mmに切断したものを用いる。

物質の皮膚透過を促進するMesoActhysの特徴と有用性評価③

城西大学教授 薬学部長  杉林 堅次先生

【結果及び考察(途中段階での報告)】
本研究では、電気波形の違いが本当に意味のあるものなのかを簡便に感度よく見極めるためにリポソーム系を用いた。

エレクトロポレーションによる小孔形成を定量化するために行った角層細胞間脂質リポソームを用いた放出実験では、種々条件の電気負荷により蛍光物質の漏出が生じ、時間依存的及び電圧依存的に蛍光強度が上昇することが分かった。

また、透過実験では、高分子蛍光物質であるFD-4の透過が受動拡散による透過に比べ有意に促進される結果が得られた(4~40倍)。

これらのリポソームからの蛍光物質の放射率と皮膚透過進率(累積透過量)のデータには相関性が見られた。

以上より電気エネルギーによる蛍光物質の皮膚透過促進効果は簡易的にリポソームを用いた系で評価できることがわかった。

また、最適な電気負荷条件を満たすことによって、皮膚内部へ高分子化合物が効率よく送達できることが明らかとなった。
また、電圧、周波数、分極性、duty比などの電気的パロメーターを変化させると共に、矩形波・三角波・ノコギリ波・サイン波・減衰波といった異なる電気波形についても試験を行い、多変量解析により最も皮膚透過促進を効率よく行うことのできる条件をリポソームからの蛍光物質の放射率から解析中である。

上記のような実験を行うことで、今美容業界で使用されている「MesoAchthys」のように複雑な波形を持つ機器の解析を行うことができる。
さらに、患者一人一人の症状に合わせた最適な波形や電気条件の提案が可能になると思われる。